大型バイクのコーナリングで大事な点は、重量を考えたラインで走ることだ。基本的に小排気量で軽量のバイクは、コーナリングの速度も早く維持できる。
しかし、大型バイクは重量があるため、コーナリングの遠心力が大きい。軽量のバイクと同じように走ろうとすれば、曲がりにくく、無理をすれば危険が伴う点に注意が必要だ。
もし、小型バイクと同じように大型バイクを乗ろうとしているのであれば、その違いを理解した上で乗ることをオススメする。
大型バイクのコーナリングのポイント
ポイントは、コーナー手前でしっかりとブレーキングをして速度を落とし、旋回を早めに行うということ。重量のある大型バイクでは、コーナーに入る際をゆっくりにし、コーナーから出ていく時に加速していくと意識しておくと良いだろう。
スローイン・ファストアウトが大型バイクでのコーナリング、ファストイン・ファストアウトが軽いバイクでのコーナリング。この違いを覚えておくと、スムーズに曲がれるだろう。緩やかにまがり、直線でパワフルな加速をする点を楽しむのだ。
大型バイクのコーナリングで大事なブレーキング
大型バイクは重量がある分だけ、ブレーキングが利きにくい。慣性の法則に従い、運動エネルギーが質量と速度の2乗分比例するためだ。
そういった問題があるため、重量級のバイクは停止するまでの距離を抑えるために性能が高いブレーキを使っているが、理解しておくとより安全なブレーキングが行える。
また、車種によっては素晴らしい性能のブレーキシステムがあり、強くブレーキをかけると、ホイールが簡単にロックしてしまい危険だ。大型バイクは、ゆっくりとブレーキをかけるという点は常に意識しておこう。
路面状況とコーナーに合わせて適切なコーナリングを
その他にも、路面状況やコーナーの形状によってコーナリングのポイントは異なる。だが、基本は変わらない。大型バイクは重量があるため、タイトなコーナーは曲がりにくく、制動距離も長くなる。
路面状況が悪ければ、さらにそこを意識する必要があるし、コーナーがタイトならラインも考えなくてはならない。そういった大型バイク特有のポイントを考慮すれば、快適なコーナリングを行えるようになるだろう。
車種によって乗り方はさらに広がる
当然ながら、大型バイクと一口に言っても、性能や重量、特徴は当然異なる。基本を押さえながら、愛車のベストなコーナリングを追求しよう。
自分の愛車を理解することも、大型バイクのコーナリングをスムーズにするコツなのだ。
