免許を取るために教習所に入校すると、当たり前だが教習車に乗ってバイクの運転を学ぶこととなる。教習所によって差異はあっても、教習車は初心者にとって乗りやすいバイクだ。
また、運転に慣れない生徒のために市販のものよりも壊れにくく設計されている。どういった車種があるかを確認し、乗る前にイメージをつかんでおこう。
普通二輪の教習車はCB400SF-K
多くの教習所で使われているモデルだ。市販されているCB400SFを教習車仕様にしてあり、さまざまなパーツが追加されている。その分、重量は増しているが、安全のために必要な装備なので仕方がないところだ。
メーター・ヘッドライト・ウィンカー・ブレーキなどは、多岐に渡って装備が変更されている。特に特徴と言えるのは、フロントもリヤもきちんとバンパーで保護されている点といえよう、バイクの運転を学ぶ段階は、転倒することが数多くある。そのために、バンパーが追加されて車体を守るようになっているのだ。
AT限定普通二輪の教習車はSILVER WING GT
AT教習を受ける際は、CB400SF-Kではなく、また別のバイクを使用することとなる。ギヤチェンジしなくていい400ccのスターター「HONDA SILVER WING GT」で教習が行われる。ギヤチェンジがないから楽だと思うかもしれないが、SILVER WING GTは車体が大きく、重さもあるバイクだ。
慣れないうちはこのバイクで教習を受けるのも大変だといえよう。この車種は現在生産されていないので、時間とともに教習車は切り替わっていくだろう。
普通二輪小型限定の教習車はSR125やCB125T・CB125F
教習所によって採用される車種はマチマチだが、ヤマハのSR125やホンダのCB125T・CB125Fで教習を受けることが多い。軽い上に、足着きも良いので初心者でも扱いやすい。取り回しも利くので、教習車としてうってつけの車種といえよう。
AT小型限定二輪は教習所によりマチマチ
教習所によって異なる。例えば、ホンダのLEAD125を使う教習所もあれば、スズキのアドレスV125Sを使う教習所もある。他にも、ヤマハのシグナスXといった具合に、特にこれと言って使われる車種はない。スクータータイプのバイクが使われるという点だけ意識しておけばよいだろう。
初心者のうちは、運転だけでなく、バイクの取り扱いでもミスを起こすケースが多い。ただ、当たり前だが、教習所はそれを見越して必要な整備を行っている。最初は扱えなくても、練習を繰り返せばすぐに乗りこなせるようになると心がけておくのが大事だ。